前回の調査から一ヶ月ほどたったので、2度目の調査を行いました。
調べたのは、1回目の調査当時、配信数が1000件を越えていた出版社21社です。合計の推移を見たいので、今後、調査対象は、この21社で固定するつもりです。
調査時点の各ストアの配信数です。
大きな傾向は先月時点と変わっていません。詳細は、次の2つのグラフで見ます。
このグラフは、先月からの差分です。
大幅に増えたのが、ebookjapan、Kindle、Koboの3社です。
ebookjapanは、コミック中心だったラインナップから、文芸書・一般書にも配信を拡大することが報じられており、この増加は、それに伴うものと考えられます。
Kindleについては、特に、文藝春秋社の配信開始(1155冊)が大きく影響しています。
これらの3社では、講談社の増加が大半を占め、電子書籍配信に積極的な同社の姿勢が、ここにも出ているようです。
先発の4社については、講談社の増加が多く、次に、小学館、集英社となっています。小学館・集英社の2社は、最近、コミックの配信に積極的になってきたように感じられます。
特に、GALAPAGOS STOREでは、小学館の増加が多く、他に、秋田書店の増加が多いのも特徴的です。
前回調査から1ヶ月間の各ストアの21社合計冊数の推移です。
ebookjapan、Kindle、Koboの3社が大きく追い上げる一方、上位陣も着々と冊数を増やしています。
なお、今回のペースで追い上げた場合、Kindleが上位陣に追いつくのは、約10ヶ月先となります。
【各ストア未配信出版社(2012/12/07現在)】
ReaderStore:白泉社
GALAPAGOS STORE:角川書店 富士見書房 アスキー・メディアワークス
紀伊國屋:ソフトバンククリエイティブ
ebookjapan:光文社 PHP研究所 ゴマブックス 新潮社 (中央公論新社 15 アスキー・メディアワークス 25)
Kindle:徳間書店 秋田書店 中央公論新社 白泉社 (祥伝社1)
Kobo:徳間書店 秋田書店 光文社 中央公論新社 新潮社 白泉社 (小学館12 双葉社19)
Bookwalker:講談社 小学館 徳間書店 秋田書店 光文社 集英社 双葉社 学研 中央公論新社 ゴマブックス 新潮社 文藝春秋 祥伝社 白泉社 NHK出版(PHP研究所12)
【配信開始(2012/11/08→2012/12/07)】
Kindle:文藝春秋(1155)
Kobo:双葉社(19) ソフトバンククリエイティブ(209) (祥伝社(12→43))
※括弧書きで書いてあるのは冊数が極端に少ないもの(30未満)。
各ストアでの未配信出版社の一覧です。
上に述べたKindleでの文藝春秋社の配信開始が大きな変化です。
もっとも未配信出版社の多いKoboも、着実に配信出版社数を増やしています。
以上。
※別の場所で公開したデータのため、そのときの日時で再掲載しています。
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