2015年10月4日日曜日

電子書籍 各ストア 出版社別 冊数調査(2015/10/04)


 こんばんは。
 電子書籍ストアの配信数調査の定期更新です。

配信数の推移

 まず、初めに調査対象出版社合計での配信数推移です。



 今月も配信数は順調に増加しています。

 Koboが、9月の頭ごろにKindleとほぼ同数になり、一本に重なって推移しています。KindleとKoboは、epubでの配信環境が整ってからの参入ということもあり、これまでも、比較的、似た動きをしています。

 ただ、BookLive!だけ、今週だけ、急に減少しています。
 BookLive!については、自分の調査ではなく、「匿名」さん(弊ブログコメント時の記名)によるデータを用いているのですが、私のカウント(タイトル数のみ)でも、今週は減少しているので、実際に冊数が減少したのか、あるいはBookLive!側で検索システムの不備などがあるかも知れません。


増加数内訳

 増加数の内訳です。
 BookLive!に関しては、10/2のデータで見ています。



 増え方としては講談社、小学館、集英社が中心、その他に学研、白泉社などが目立ちます。
 

NHK出版配信数推移

 今回は、NHK出版の配信数の推移を見てみます。



 なにか不思議な動きをしています。
 全体に、階段状にジグザグした動きになっており、特に、Kindleは、今年2/14の調査時に大幅に増加した後、ジグザグしながら下がっていく不思議な動きをしています。
 拡大してみたのが下の図です。Kindle以外にも、紀伊國屋、Kobo、Reader Storeなどでも、1ヶ月単位で変動しています。すべてに共通して、毎月の月の半ばごろに減っています。

 1ヶ月周期で階段状になっているのは、おそらく、NHK出版という出版社の特性上、教育番組のテキストが1ヶ月単位で入れ替わっているのではないかと想像します。

 Kindleで減っていっているのはさらに不可解ですが、バックナンバーの配信期間が変更されたなどの動きがあれば、こうなるかもしれません。



現状配信数

 現状の配信数です。
 BookLive!は、様子見が必要だと思いますが、現在の値をそのまま載せてあります。


 こちらで見ても、KindleとKoboの配信状況がかなり似通っていることがわかります。

未配信出版社

 各ストアでの未配信出版社の状況です。
【各ストア未配信出版社(2015/10/03現在)】
GALAPAGOS STORE:角川書店,富士見書房,アスキー・メディアワークス,エンターブレイン
Bookwalker:新潮社,岩波書店,幻冬舎
【配信開始分(2015/09/05→2015/10/03)】
BookWalker:光文社(24→31)、文藝春秋(27→30)
ここでは配信数0冊の場合と、30冊未満の場合に括弧付きで載せています。そのため、BookWalkerでの光文社、文藝春秋は卒業という扱いになります。
 他のストアではともに数千冊の配信をしている出版社ですので、今後の増加に期待です。

まとめ


  • BookLive!の数字に異常。
    今回だけ?
  • NHK出版を見てみるとおかしな動き。
    教育番組のテキストのせい?
  • BookWalkerでの光文社・文藝春秋は配信開始という扱い。
    どこかで線を引かないとね。


【付記:調査方法】


【調査方法】
各ストアにおいて、出版社名で検索し、ヒットした件数を用いている。
なお、詳細検索で「出版社」による検索が行える場合はそれを用いた。
セーフサーチなどの設定はデフォルトのままにした。
Booklive!については、「匿名」さん(弊ブログコメント時の記名)によるデータを使っている。

【配信数調査対象(21社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版

【配信有無調査対象(34社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,幻冬舎,朝日新聞出版,エンターブレイン,河出書房新社,東京創元社,扶桑社,二見書房,ハーレクイン,少年画報社,主婦の友社

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