こんばんは。
猛暑から冷夏へ、そして大雨の今日この頃、いかがお過ごしですか。
電子書籍ストアの配信数調査の定期更新です。
配信数の推移
まず、初めに調査対象出版社合計での配信数推移です。
この1ヶ月も順調に増加しています。
紀伊國屋については、前回報告時以降、アスキー・メディアワークスのカウントミスを修正したため、すこし上にシフトしています。
8月後半、hontoの伸びが鈍化しているように見えますが、同月前半が多めだったこともあり、次回以降の様子を見たいと思います。
増加数内訳
この1ヶ月の増加数の内訳を見てみます。
今月は、小学館の増加が目立っています。今年7月の報告で、「小学館の増加数には季節変動がある」と書きました。そのときに見た傾向でも8月は多い側の時期なので、その反映かも知れません。
講談社と集英社が多いのは、いつもどおりです。
その他では、双葉社(honto、GALAPAGOS、BookLive!)、アスキー・メディアワークス(特にKobo)などの増加が目立っていました。
祥伝社配信数推移
今回は、祥伝社の配信数の推移を見てみます。
2012年10月の調査開始時点では、Reader Store、honto、GALAPAGOS STORE、紀伊國屋、そしてBookLive!(当時はタイトル数のみでの調査のためグラフ上にはなし)で、一定数の配信がありました。
その少し下にeBookJapan。eBookJapanが少なめというのは比較的珍しいです。eBookJapanでは、2013年初頭に一気に配信を増やします。
その後、Kindle、Koboでの配信を開始し、徐々に配信数を増やしていきます。BookWalkerも2013年末から配信を開始し、Kindle、Koboと同じラインで配信数を増やします。
現状としては、当初の差がそのまま維持され、honto、Reader Store、紀伊國屋、eBookJapanのグループとKindle、Kobo、BookWalkerのグループ、そして、なぜかその真ん中のGALAPAGOS STOREという3つのグループに分かれています。
古くに電子化された作品のePub化が進んでない場合に、こういう配信数になるのではないかと想像します。
現状配信数
現状の配信数です。
未配信出版社
各ストアでの未配信出版社の状況です。
【各ストア未配信出版社(2015/09/05現在)】
GALAPAGOS STORE:角川書店,富士見書房,アスキー・メディアワークス,エンターブレイン
Bookwalker:新潮社,岩波書店,幻冬舎,光文社(27),文藝春秋(27)
【配信開始分(2015/08/01→2015/09/05)】
なし
まったく動きがなかったです。
う~ん…。
まとめ
- 配信数は順調に増加。
- 祥伝社の配信数推移を見た。
ePub化されていないコンテンツがまだありそう。 - 未配信状況に変化なし。
両ストアともKADOKAWAが鍵を握ってるわけですが…。
以上。
【付記:調査方法】
【調査方法】
各ストアにおいて、出版社名で検索し、ヒットした件数を用いている。
なお、詳細検索で「出版社」による検索が行える場合はそれを用いた。
セーフサーチなどの設定はデフォルトのままにした。
Booklive!については、「匿名」さん(弊ブログコメント時の記名)によるデータを使っている。
【配信数調査対象(21社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版
【配信有無調査対象(34社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,幻冬舎,朝日新聞出版,エンターブレイン,河出書房新社,東京創元社,扶桑社,二見書房,ハーレクイン,少年画報社,主婦の友社
0 件のコメント:
コメントを投稿