新しい電子書籍ストアのサービスが始まったということで、とりいそぎ配信状況を調べてみました。
東芝、電子書籍リーダー端末「BookPlace MONO」を発表 - ITmedia eBook USER
東芝は、これまで、BookPlaceブランドでカラー液晶の電子書籍端末を販売しており、ストアとしては、Booklive!のシステムを用いたBookPlace powered by BookLive!を運営してきました。
このたび、電子書籍の端末を発売し、ストアも自社運営に切り替えるということのようです。
ということで、東芝自社運営の新ストアの配信数を確認してみました。
左端が新BookPlaceです。
他に、いくつか、比較用のストアを並べてあります。
私が調査対象にしている出版社21社の合計で、15,634冊でした。
調べているストアの中で、もっとも配信数が少ないKobo(※)でも、約30,000冊ありますので、ほぼダブルスコアで負けていることになります。(※:角川グループ専業に近いBookwalker除く)
フォローになるかはわかりませんが、私が調査を始めた半年前のKoboは、約10,000冊と、今のBookPlaceよりも酷い状態でした。ですから、BookPlaceも、半年後には、それなりの配信数になっているかもしれません。
BookPlaceの配信数が少ないのは、未配信の出版社が多いからです。
その一方、配信されている出版社については、それなりの配信数を配信している点が特徴的です。
双葉社・学研・PHP研究所・祥伝社については、最も多い他ストアと同等です。また、講談社・秋田書店は、紀伊國屋よりは少ないですが、Kobo、Kindleと同等の数を配信しています。ただし、小学館と白泉社は、他ストアに比べて明確に少ないです。
このあたりの特徴は、環境が整備されてきてから参入した後発ストアのメリットを活かしている形でしょうか。
私が調べた範囲内で、未配信の出版社は以下の通りです。
角川書店,光文社,集英社,ソフトバンククリエイティブ,中央公論新社,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,朝日新聞出版,エンターブレイン,少年画報社,協同出版,平凡社,新風舎,明治図書出版
以上。
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