2013年8月3日土曜日

電子書籍 各ストア 出版社別 冊数調査(2013/08/03)

 こんばんは。
 月に一度の電子書籍配信数調査です。

配信数推移

まず、調査開始以来の推移から。


 先月はじめにGALAPAGOS STOREに追いついたKindleですが、先月前半は少しペースを落としました。その後、ペースを戻しています。
 他のストアにもそのうち追いつきそうなペースです。

 ebookjapanは、先月、なぜか、双葉社が検索にヒットしなくなっていましたが、先月半ばに復活しています。

 不思議な動きをしているのがhontoです。
 先月は、冊数が減っています。
 減ったのは、角川書店、光文社、中央公論社、新潮社、祥伝社といった出版社。
 もともとの配信内容がわからないので、確認は取れませんが、販売手法の変更などがあったのかも知れません。


現在の配信数




 現状の配信数です。
 先回まではグラフで出していましたが、グラフではわけがわからなくなってしまうので、色分けをした表にしてみました。
 色は、各出版社ごとに多いストアが赤、少ないストアが緑になっています。

 これを見て、改めてわかるのが、漫画のある出版社でのebookjapanの配信数の多さです。
 その一方、未配信のストアもあるなど、漫画以外ではまだまだです。

 Koboは、まだまだ、緑の色、他ストアより配信数の少ない出版社が多い模様。
 Kindleは、だいぶ、他ストアと揃ってきました。
 Bookwalkerは、KADOKAWAの品揃えはさすがですが、その他はまだまだでしょうか。

 先月の増加数


先月の増加分の内訳です。
 ebookjapanで双葉社が検索にヒットしなかった分は除いてあります。

 講談社・小学館・集英社の3出版社は、どのストアにも一定数を配信増しています。
 後発ストアと先発ストアの差が縮まり、こういった部分もある程度落ち着いてきたのかも知れません。

 それ以外に目立つところでは、Kindleでは白泉社の配信数が増加しました。これで1306冊。ebookjapan(約1800冊)には及びませんが、二番手グループ(honto、GALAPAGOS、紀伊國屋が約1400冊)に入りました。
 Koboの富士見書房は倍増して1591冊となりましたが、これは、他のストアに追いついた形。
 ebookjapanでの秋田書店は元々トップだったのが他を引き離しています。


増加数の推移です。
 Kindle3000冊、Kobo4000冊、先発ストア2000冊というあたりで、落ち着いて来たのかな…という感じです。

各ストア未配信出版社状況


 各ストアの現在の未配信出版社の状況です。
【各ストア未配信出版社(2012/08/03現在)】
GALAPAGOS STORE:角川書店,富士見書房,アスキー・メディアワークス,筑摩書房,エンターブレイン
ebookjapan:ゴマブックス,新潮社
Kindle:岩波書店
Kobo:徳間書店,岩波書店
Bookwalker:徳間書店,光文社,双葉社,学研,ゴマブックス,新潮社,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,幻冬舎,東京創元社,二見書房,(主婦の友社24)
BookLive:筑摩書房
【配信開始分(2012/07/06→2013/08/03)】
Kindle:筑摩書房(0→70)
Kobo:筑摩書房(0→70)
Bookwalker:中央公論新社(0→240),PHP研究所(14→54)

 先月の比較的大きな動きとしては、筑摩書房のKindle・Koboでの配信開始でしょうか。Koboはキャンペーンもして宣伝しています。
 配信数としてはどちらも70冊で、最も多い紀伊國屋(360冊)や、他のストア(100冊以上)に比べると、まだ少なめです。
 これで、筑摩書房を未配信なのは、GALAPAGOS、Booklive!、Bookwalkerとなりました。

 その他、Bookwalkerが着々とKADOKAWA外の配信を広げつつあります。

まとめ


  • hontoでは配信数が減少。理由は不明。
  • 増加数は、Kindle3000冊、Kobo4000冊、その他2000冊という感じ。
  • Kindle、Koboで筑摩書房が配信開始。

付記:調査方法

各ストアにおいて、出版社名で検索し、ヒットした件数を用いている。
 なお、詳細検索で「出版社」による検索が行える場合はそれを用いた。
 セーフサーチなどの設定はデフォルトのままにした。

【配信数調査対象(21社)】
講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版

【配信有無調査対象(34社)】 講談社,小学館,徳間書店,角川書店,秋田書店,光文社,集英社,双葉社,ソフトバンククリエイティブ,学研,中央公論社,PHP研究所,ゴマブックス,新潮社,富士見書房,メディアファクトリー,アスキー・メディアワークス,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,幻冬舎,朝日新聞出版,エンターブレイン,河出書房新社,東京創元社,扶桑社,二見書房,ハーレクイン,少年画報社,主婦の友社

4 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    BookLiveの配信冊数がわからない、との事だったので、こちらでデータを取るようにしてみました。(今更感はありますが・・・)
    http://v.moe.hm/booklive/booklive_21sya.txt

    タブ区切りテキストなのでExcelに取り込みやすいかと思います。
    よかったら使ってみてください。

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    1. 反応が遅れて申し訳ありません。
      すごいですね、これ。

      どうやって取られたんでしょう?
      (検索ページを1ページずつ取り込めばいけるかな…と考えたことはあるのですが)

      次回更新時以降、使わせて頂いてかまいませんか?

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    2. お疲れ様です。
      こちらで使ってもらおうと思って作ったもので、データも該当の21社分しか取っていないくらいなので、
      使ってもらえると嬉しいです。

      取得方法は、各社の書籍一覧の全ページにアクセスして情報を集めるというもので、
      セッションは1つしか張らないようにしていますが、はっきり言って行儀が悪いものだと思います・・・
      先方にブロックされたら終了になりますので、そこはご承知おきください。

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  2. ありがとうございます!

    次回の更新(今週末の予定)から、使わせて頂きたいと思います。

    やはり、全ページアクセスですか。
    行儀の悪さでは、僕も、同じようなものなので…。

    これで、Booklive!の配信の様相が見えてきそうで嬉しいです。

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