こんばんは。
ゴールデンウイーク、いかがお過ごしでしょうか。
淡々と毎月恒例・配信数調査です。
増加数推移
まず、調査開始からの出版社21社合計配信数の推移から。前回の調査から続いていた紀伊國屋書店・ebookjapanの急激な増加は、4月半ばに一段落、両者とも、通常のペースに戻っています。ebookjapanは、今回の増加で、2位(?)グループから頭一つ抜け出した形。
BookWalkerの増加は継続中。こちらについては、後で詳しく述べます。
Reader Storeは、4月の頭にメンテナンスがあったのですが、メンテナンスからの復帰時に、一部出版社の配信数が減っています。
配信タイトルの整理があったと思われますが、詳細は不明です。
現状配信数
つづいて、現状の配信数です。大きな変化としては、小学館コミックスの紀伊國屋での配信が始まって、小学館・紀伊國屋が、(ebookjapanを除く)他ストアと同等になったことでしょうか。
小学館については、先月よりも2位グループストア内の差が縮まっているような気がします。
増加数内訳
4月の増加数の内訳です。4月の増加で目立つのは、紀伊國屋の小学館と、Bookwalkerの講談社です。
紀伊國屋は、小学館のコミック配信開始を3月第4週と、4月第2週の2回に分けて行ったようです。その2回目の分が、先月の増加分に入っています。
Bookwalkerでは講談社が大幅に増加しています。
Bookwalkerでの講談社の配信は、3月末の時点で約600冊でしたが、4月は毎週約1000冊のペースを守って増加し、1ヶ月で約4000冊増加しました。
配信内容としては、コミックが大半で、他に、ラノベレーベルの講談社ラノベ文庫(80冊)や、講談社文庫の中でもライトな作品(138冊)が配信されているようです。
角川グループ専業から手を広げているBookwalkerですが、「コミック・ラノベ中心」というスタンスは維持するつもりのように見えます。
ebookjapanは、角川・秋田書店・集英社・アスキー・メディアワークスなど、バランスよく(?)増加しています。
増加数推移
Bookwalkerが、この3ヶ月、着々と増加数を増やしていることがわかります。
紀伊國屋、ebookjapan以外は、それなりに増加ペースが安定している感じです。
先月は増加数が落ち込んでいたKoboですが、少し増加ペースを戻してきました。
未配信出版社
最後に、各ストアで未配信(配信数0)、または配信数が少ない(30以下)出版社です。
【各ストア未配信出版社(2012/05/04現在)】
Reader Store:筑摩書房
GALAPAGOS STORE:角川書店,富士見書房,アスキー・メディアワークス,筑摩書房,エンターブレイン
紀伊國屋:ソフトバンククリエイティブ
ebookjapan:ゴマブックス,新潮社,筑摩書房,(中央公論社15)
Kindle:白泉社,筑摩書房,岩波書店
Kobo:徳間書店,筑摩書房,岩波書店,(東京創元社14)
Bookwalker:徳間書店,光文社,双葉社,学研,中央公論社,ゴマブックス,新潮社,文藝春秋,祥伝社,白泉社,NHK出版,早川書房,筑摩書房,岩波書店,幻冬舎,河出書房新社,東京創元社,扶桑社,二見書房,(集英社27,PHP研究所12,主婦の友社24)
Booklive!:筑摩書房
【配信開始分(2012/04/06→2013/05/04)】
Kindle:徳間書店(0→40),少年画報社(22→53)
Kobo:光文社(0→88),白泉社(0→193)
Bookwalker:集英社(0→27),朝日新聞出版(0→36),少年画報社(0→615)
後発組のKindle、Koboの2社が、着々と配信出版社を増やしています。
また、Bookwalkerも角川グループ以外に着々と手を広げています。朝日新聞出版は、朝日ノベルズ・ソノラマノベルスといった、ラノベレーベルの作品の配信を開始しています。
出版社で特徴的なのは、Kindleで配信数を増やし、Bookwalkerで一気に615冊を配信開始した少年画報社でしょうか。
個人的に、少年画報社の漫画には好きな物が多いので、同社が電子書籍にさらに力を入れてくれるとしたら、非常に嬉しいです。
まとめ
- Bookwalkerで講談社が大幅増。基本はコミック。あとラノベ系。
- 紀伊國屋の小学館コミック配信は、2回に分けて配信して、一段落。
- Koboは少し増加ペースを戻してきたか。
以上。
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